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症例検討会 2例
1 40歳台 男性 背中の激痛で来院。 既往歴なし 検体検査異常なし。 特にD-ダイマー 陰性、血清LDH 正常範囲、白血球数 正常範囲。 造影CT実施。 右腎臓 造影欠損あり。腎梗塞と診断。 発症から間もない血液検査でLDH等の異常を認めなかったと考えられる。
2 70歳台 男性 MDS アザシチジン治療後寛解状態だったが、血小板数減少、ヘモグロビン減少より骨髄検査。芽球の著しい増加を認めた。MDS白血化と診断。低用量Ara-C療法とベネトクラクス(抗アポトーシス作用を有するBcl-2に結合し、抗アポトーシス作用を阻害することによりアポトーシスを誘導すると考えられる薬剤)を併用し、芽球は減少し、汎血球減少から回復した。
Safety and Effectiveness of Nurse-Administered Propofol Sedation in Outpatients Undergoing Gastrointestinal Endoscopy
症例検討会 1例
1 70歳代 溶血性貧血で紹介された患者。来院時 Hb低値、網状赤血球数17000/uL、T.Bil3.98 直接Coombs試験陽性寒冷凝集素4096倍より寒冷凝集素症と診断された。その後Hb5.5と再低下した。ゲリラ豪雨で体を冷やしたことが原因と思われた。
症例検討会 2例
1 高齢 2週間前から食事がとれなくなり、発熱を認めるようになった。何を言っているのかわからぬため、当院を受診した。頭部CT異常なし。血液所見でBUN、Creの上昇を認めた。数日後右をにらむような共同偏視があらわれた。再度頭部CT撮影して異常認めず、頭部単純MRIを実施した。
硬膜動静脈瘻
2 高齢 6か月前から食思不振。1か月前から声が小さくなり嚥下困難になり精査のため紹介された。既往歴:クモ膜下出血術後 入院第5病日内服薬で誤飲、第10病日突然呼吸停止、気管内挿管。呼吸筋の萎縮あるいは麻痺によるCO2ナルコーシスと判明し、意識は生命となり回復後も自発呼吸は弱かった。
入院第14病日にALSと診断された。
Safety and Effectiveness of Nurse-Administered Propofol Sedation in Outpatients Undergoing Gastrointestinal Endoscopy
症例検討会 2例
1 40歳台男性 2か月前に左下腿の痛みで受診し、DVTと診断され、エリキュース内服していた。精査にて抗リン脂質抗体弱陽性で診断基準にはまだ至らず、プロテインS活性が低値だった。7月発熱で受診した際に左膝関節の痛みを訴えた。造影CTで左下腿に血栓を認めたが、改善後に血栓が再形成されたのかそれとも血栓が残存しているのか判断できなかった。エリキュースを増量し経過は良好であるが初回の寛解時の造影CTが必要だったと思われた。
2 成人症例 4日前から箸を持てないと休日外来を受診した。受診日は休日でMRI点検にて夕方まで検査できない状況だった。意識清明で会話可能、歩行可能。右上肢手関節とみぎ手以外に麻痺なし。感覚障害認めず。念のため点検終了後受診していただきMRIを撮影することにした。
脳梗塞
Outcomes of patients with hematologic malignancies and COVID-19: a systematic review and meta-analysis of 3377 patients
症例検討会 1例
1 成人症例 右肋骨裏の疼痛と悪寒、下肢の脱力で受診。身体所見 体幹から皮膚 異常なし。CRP4.57、白血球数 10330/uL、血清ナトリウム124mEq/L、カリウム4.21mEq/L。胸部腹部単純CTで異常なし。リンパ節触れず。Tb、真菌、関節リウマチ、抗核抗体などは陰性。心エコー異常なし。入院後発熱が2日に一度続く。 不明熱にて精査中。
Patient care and clinical outcomes for patients with COVID-19 infection admitted to African high-care or intensive care units (ACCCOS): a multicentre, prospective, observational cohort study
症例検討会 2例
1 発熱食思不振より受診した90歳台の男性。物忘れ転びやすさから6年前受診しDLBと診断されていた。施設に入所し暮らしていたが食思不振を認めるようになりまもなく発熱あり当院を受診。CTでひだり上葉に粒状の陰影が散布状に広がり、気管支には液状物質が存在していた。後者の陰影から誤嚥性肺炎と診断し入院としたがTbの可能性が除外されないため個室に隔離した。やがて喀痰より非定型抗酸菌が培養された。誤嚥性肺炎が今回の主たる疾患と考えられた。
2 56歳背部の疼痛で受診。JCS200。造影CTで解離性大動脈瘤と診断された。信州大学医学部付属病院に転院。
Real-life experience with CPX-351 and impact on the outcome of high-risk AML patients: a multicentric French cohort
症例検討会 2例
1 80歳台 発熱、咳にて救急搬送された。すでに進行性核上性麻痺と診断されており、嚥下障害や体幹・四肢の硬直が認められる状態だった。諸検査の結果誤嚥性肺炎と診断されて治療されているが、絶食であるにもかかわらず誤嚥性肺炎を再燃した。原疾患の高次脳機能障害を含めて人生会議を実施して摂食障害の処置、肺炎増悪時の治療ケアについて意思決定中。
2 60歳台 貧血を指摘されて当院に紹介されてきた。既往歴 糖尿病。赤血球数 194万、ヘモグロビン7.1、ヘマトクリット20.7。交差適合試験で凝集が認められた。間接クームステスト陽性、血清ハプトグロビン低下、寒冷凝集反応陰性などから自己免疫性溶血性貧血と診断された。
Safety, Immunogenicity, and Efficacy of the BNT162b2 Covid-19 Vaccine in Adolescents
N Engl J Med. 2021 May 27;NEJMoa2107456
症例検討会 2例
1 70歳台 1か月ほど前に第3腰椎横突起骨折で入院。CRP陽性で当院に紹介されて受診した。左上肢を触れられると大変痛がるが発赤、腫脹、局所の発熱を認めなかった。リンパ節触れず。CRP、CPK、LDH高値。やがて右足関節に疼痛が移動した。疾患関連性関節炎等の鑑別。
2 両足のしびれで受診した。腱反射は正常だった。レントゲン撮影で腰椎椎間板ヘルニア等の解剖学的な異常を認めなかった。ギランバレ症候群の除外のため腰椎穿刺を行い、所見認めず。MRIで脊髄に拡散強調画像で高信号認めた。脊髄梗塞と診断。
症例検討会 2例
1 60歳台 家の2階に暮らしていた。1階に下りてこないことを訪れた親戚が不審に思い、2階で寝ている患者を発見して救急車で搬送。胸部レントゲン撮影で両側に散布上に分布する3mm大の粒状の陰影あり。Tbの可能性あり、個室入院。吸引で採取した痰よりチールネルゼン陽性の菌体と、そのPCRでMycobacterium tuberculosis DNA陽性と判明した。翌日国立松本病院に転院した。
2 88歳男性 発熱で紹介されて受診した。抗生剤を10日間投与して、CRPかなり低下したがその後漸増した。今後適切な選択肢は ➡抗生剤を中止する。
Treatment and management of thyroid storm: analysis of the nationwide surveys: The taskforce committee of the Japan Thyroid Association and Japan Endocrine Society for the establishment of diagnostic criteria and nationwide surveys for thyroid storm
症例検討会 1例
上咽頭がんと診断されていた成人症例。貧血を指摘されて受診した。Hb7.0 芽球1%あり。骨髄穿刺を実施して芽球の占拠率9.6%、鉄芽球陽性だった。アザシチジンを投与。Hb8.8に回復。
症例検討会 1例
80歳台 x日 肺の異常陰影で脳神経外科から紹介された。x-14日体動困難で受診。脳に血腫および脳出血、腸腰筋血腫あり。入院した。x-4日発熱、CRP高値、白血球数高値。CRP値上昇、LDH、CPK高値、BNP軽度高値。
肺水腫及び血腫感染として治療した。